mnre's diary

むぬれと読みます

2022夏アニメ

!多くのネタバレがあります!

ラブライブスーパースター 2期

www.lovelive-anime.jp 今までのラブライブシリーズでも最高の作品と言っても過言ではない。

ラブライブの全国大会で優勝し、かのんの留学が立ち消えになって終了。

序盤は新キャラのわざとらしい個性が鼻について視聴を断念しかけたが、その後は一年生も角が取れて丸くなり、二年生も後輩を迎えて大人っぽくなり、ここでついにラブライブシリーズの底力が発揮され始めた。当作品を語る上で外せないのがやはり可可とすみれ、かのんと千砂都、メイと四季の友情だろう。この二人組は、どうしようもなくお互いのことが好きなのだ。

9話では、ラブライブの予選に敗退すれば上海に連れ戻されるかもしれない可可を引き留めるために、ヒール役を買って2年生だけで出場するべきだとするすみれと、その思いに気づかず1年生も含めて出場するべきだとする可可の間で対立が発生した。言い争いの中で、二人は結局お互いが大好きなのだということにようやく気づいた。ラブライブシリーズ屈指の名場面。

百合という言葉を使うかどうかは流儀によるだろうが、女性同士の友情という観点では最高の出来に違いない。それはもうリコリコを超えていると個人的には思う。 最終話の終わり方にはびっくりしてしまったが、直後に3期の制作が発表されたので一安心。ますます進化するラブライブスーパースターから目が離せない。

てっぺん!

teppen-anime.com タカコ荘で共同生活を送る女子高生お笑いユニット達のコント多めな日常。雰囲気的にたぶんヤングワイワイが優勝して終了?

回ごとに各ユニットをピックアップするという虹ヶ咲的構成で、回を重ねるごとに彼女たちの人となりを深く知ることができた。

お笑いアニメということでコント要素が多かった。つまらないものも多少はあったが全体的には結構面白かった。

地方出身のユニットは皆方言話者なのが実験的で面白かったし、キャラを立たせるための個性も嫌味ったらしくなかった。

オープニングでコロコロ変わる絵は見てて飽きない。

リコリス・リコイル

lycoris-recoil.com 世間的覇権アニメ。好きだけど大好きでない。秘密裏に武力を行使して日本の治安を守る女子高生のリコリス。最後は延空木で真島を捕らえきれず、千束は心臓を移植されて生き延び、ハワイでハッピーエンド。

前半はかなり良かった。3話の「私は君と会えて嬉しい!嬉しい嬉しい!!」という千束の台詞は、千束のたきなに対する絶対的な愛を示し、今後の緊密な関係とたきなの変化を予感させる最高の演出だった。

しかし物語が進むに連れて、シナリオや設定の甘さが目に入るようになってきた。特に12話では有名な心臓が逃げるシーンがあったが、血相を変えて吉松の命を狙い、千束の余命を実感して涙した直後に平静に戻って任務を遂行するという、たきなの有り得ない心情変化にどうしても不満が残った。終盤において千束の寿命は重要なキーとなっていたが、それとたきなが覚醒する鬱展開をこのような形で浪費してしまったのは受け入れがたい。

作画もキャラデザも良かったので、そこさえ目をつぶれば覇権を取るのも納得できる。

継母の連れ子が元カノだった

tsurekano-anime.com 最高。2010年代前半のB級ラブコメアニメの再来。レトロ的な味わい深さ。

中学時代にカップルだった伊理戸水斗と綾井結女が、親の再婚で義理のきょうだいに。夏祭りで二人きりになりキスして終了。

まず設定の馬鹿さ(褒め言葉)が良いし、キャラデザもたかやKiさんなのでツボを押さえている。キャラもクール系男の子とその子が大好きな女の子、さらに途中で刺客が現れるというまさに王道中の王道だ。

9話は全体が中学時代の回想だったが、個人的な経験と照らし合わせるに、一般メンヘラ女子の描写の解像度がめちゃくちゃ高い。リアルと創作の良さを兼ね備えたアニメ、世間はこれを求めている。

最終話では、いつまでも”綾井”への思いを捨てようとしない水斗に”伊理戸”結女が接吻し、挑戦状を叩きつけることでケジメをつけたと彼女は述べているが、結末を有耶無耶にしがちなこの種のアニメでこのような”ケジメ”をつけたのは高く評価できる。

このような古風なアニメを今後も視聴できればこれ以上幸せなことはない。

よふかしのうた

yofukashi-no-uta.com コトヤマ先生が原作なので期待は高かったが、その予想は見事に的中した。

日常に疲れて不登校となった中学生・夜守コウが深夜徘徊中に吸血鬼・七草ナズナと出会う。最後は紆余曲折ありながらもコウくんが吸血鬼になりたいという願望を確かなものにし、二人は幸せなキスをして終了。

中盤までの日常パートはコウくんの深夜徘徊とそこで起きるドラマが巧みにに描かれており、今まで忘れ去っていた思春期の冒険心や恋心を思い出させてくれ、完成度の高い思春期アニメだと感じた。最終盤は打って変わって吸血鬼と人間の対立といったシリアスなお話となり、緊張感を発生させてマンネリを防止しメリハリをつけるともに、思春期特有の”逆境”の登場とそれに対する反逆を描くことで、吸血鬼アニメなのにどこか現実味がある、懐かしいような気持ちを抱いた。

色々な描写がいちいちエッチなのも良い。

ノイタミナブランドの高クオリティな作品。

邪神ちゃんドロップキックX

jashinchan.com 邪神ちゃん3期目。相変わらずのパロディとギャグの多さで毎回笑ってた。ギャグアニメのおすすめを聞かれたら結構上位に入るアニメ。4期目は無さそうだから寂しいな。